チャプターブック導入期の定番シリーズ「Nate the Great」

チャプターブック
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ORTや簡単な絵本はそろそろ卒業して、チャプターブックを読めるようになりたい。そんな時期におすすめの定番シリーズ「Nate the Great」のあらすじと、実際に読んだ感想を紹介します。

概要

  • YL1.2~2.2(主観)
  • 音源:あり
  • 日本語訳:あり。「ぼくはめいたんてい」シリーズ
  • 全31巻。一話完結なのでどこから読んでも問題なし。ただし、難易度は徐々に上がっていくので、できれば前から順に読むのがオススメ。※2025年6月に新刊発売予定!
  • 本文(語数約1,500~4,500)とExtra(語数約700~2,600以上)に分かれている。
  • Extraの内容は本文に関連した理科・社会の豆知識やクイズ、ジョーク、レシピなど。

Nate the Greatは、Nate the Greatと呼ばれている男の子が主人公のミステリー小説。ミステリーといっても子ども向けの簡単なもので、友達が失くした物を探したり、いなくなったペットを探したりといった内容です。殺人事件や本格的な謎解きはないので、本格ミステリー好きにはちょっと物足りないかも。

主人公のNate the Greatはパンケーキが大好きで、出かける時は必ずお母さんにメモを残す、ちょっと可愛い男の子。Sludgeという犬を飼っていて、彼の友人・隣人もほとんど皆ペットを飼っているので、犬や猫を飼っている人は共感できる話もあるかもしれません

各巻は必ず”My name is Nate the Great.”で始まります。一話完結なのでどの巻から読んでも問題ありませんが、少しずつ難易度が上がっていくので、できれば順番に読みたいところです。1巻だけ読むより何冊かまとめて読んだ方が面白さが増すと思います。味があるキャラクターばかりが登場するので(私はRosamondが好きです!)、何冊か読むことで各キャラクターの性格が把握しやすくなります。

20巻は1~19巻までの総まとめのような内容になっています。20巻以降はイラストレーターが変更され、挿絵の雰囲気もちょっと変わります。また、長さはあまり変わりませんがチャプター仕立てになり、内容も少しミステリーっぽさが増します(個人的には20巻以降の方が面白く読めました)。

なお、「ぼくはめいたんてい」という邦題で、日本語訳が大日本図書から出版されています。翻訳者は光吉夏弥さん。あの「おさるのジョージ」シリーズ(旧版の方)を翻訳された方です!少し古い本なので図書館の方が見つけやすいかもしれません。

シリーズの魅力「Extra」

本文は長くない(約1,500~4,500語)のでさらっと読めますが、このシリーズの魅力は本文だけでなく、巻末についている「Extra」にあります!

Extraは、本文に関連するネタを題材に、理科・社会的な豆知識や料理のレシピ、工作、ジョーク、クイズなどで構成されています。たとえば本文のキーワードが「雑草」(9巻)なら、Extraは雑草や面白い草の紹介、海藻サラダのレシピ、面白い雑草の育て方、押し花の作り方といった内容です。各ネタは150~300語程度の短文で構成されているので、「5分しかないけど何か読みたい」といった時でもサッと読めます。

Extraの内容は多岐にわたるため、全て読んだ結果、かなり英語力がついたと感じました。その反面、理科・社会など分野が幅広いので興味のない分野は読むのに時間がかかりました…。好きな部分だけ拾い読みするのもいいかもしれません。

各巻のあらすじと感想

ここからは実際に読んだ各巻のあらすじと感想をまとめます。Extraについては、目次程度のおおまかな内容もまとめました。

おすすめの巻は?

順番に読むのがおすすめですが、あえて印象深い巻を挙げるなら――。

  • #1:やっぱり1巻は外せません!まずはこの巻を読んで合うか合わないか判断するのもオススメ。巻末のExtraに、シリーズでよく出てくる「探偵用語」の解説もついています。
  • #5:切手を探す話。無駄なシーンがひとつも無く、納得の展開。巻末のExtraは切手や恐竜がテーマです。
  • #9:雑草を探すという奇想天外な依頼が!もうそれだけでかなり面白い。ただし、巻末のExtraは草がテーマで、個人的には単語知識が無く苦戦しました…。
  • #16:バレンタインがテーマ。まさか飼い犬に贈り物が届くとは。いつもと違う結末にドキドキ!
  • #20:1~19巻までの集大成といった内容。登場人物が全員勢ぞろいし、読者参加型の謎解き開始!ここまでずっと読んできてよかったと思いました。

サラッと読めた巻もあれば苦戦した巻もありますが、苦戦した巻の方が意外と印象に残っていたりします。

ここからは各巻のあらすじと感想をまとめます。長いので、気になるところだけどうぞ!(リストになっている部分はExtraの内容と感想です。)なお、YLと語数は本文のものです(巻末のExtraは含みません)。

1~10巻

#1 Nate the Great

  • YL1.2(主観)
  • 語数:1,585語

1巻。邦題『ぼくはめいたんてい1 きえた犬のえ』。パンケーキを食べているNateのところへAnnieから電話がかかってきて、彼女が描いた犬の絵がなくなったので探してほしいという。Annie、飼い犬のFang、友人Rosamondと飼い猫4匹のHex、AnnieのbrotherのHarryに話を聞きにいく。絵はどこに?

“I, Nate the Great,~.” などと気取った言い回しで喋るのに、パンケーキが好きなところが可愛らしいです。トリックは絵を見れば推測できました。

ICRを読んでいる時のような安心感ある内容と文章で、レベルもICR2と同じくらいです。Extra Fun Activitiesの方はYL1.6ぐらいに上がり(主観)、単語も難しいものが出てきました。

  • Nate’s Notes: Colors 色の三原色(赤黄青)、なぜ葉っぱは紅葉するのか、なぜカメレオンは色が変わるのか。本文と関連性が高いし、サイエンスの要素があり面白い。
  • Rosamond’s Crayon Cats Project クレヨンを溶かして猫型のクレヨンを作るアクティビティ。
  • Nate’s Pancake Recipe これは嬉しい!Nateが大好きなパンケーキのレシピ。
  • Detective Talk ちょっと難しい探偵用語の解説。case、client、clue、Fishy、A stalkなど。勉強になった。

#2 Nate the Great Goes Undercover

  • YL1.7(主観)
  • 語数:1,641語

2巻。邦題『ぼくはめいたんてい2 まよなかのはんにん』。隣に住む少年Oliverから、「毎晩ゴミ箱をひっくり返されている。犯人を捜してほしい」との依頼が入ります。Nateは早速、愛犬Sludgeと一緒に捜査を始めますが、捜査は難航。そこでNateはある方法で犯人を待ち伏せすることにしますが――。

愛犬Sludgeが初登場!筆記体で書かれた手紙が登場するのですが、手書き風の文字でちょっと読みにくかったです。表現も少しわかりにくいところがあり、1巻よりYLは高めに感じました。Extra Fun Activitiesの内容が豊富で、本の厚さの半分弱を占めています。

  • Nate’s Notes: Strigiformes and Caprimulgiformes これと次の項目は単語が難しかった!フクロウ、猫、ネズミ、スカンクなど、夜に出会う生き物について。イラスト入りでわかりやすいし文章は難しくない。ただ動物の名前と形容詞が難しかった。
  • Nate’s Notes: Creatures of the Night
  • How to Make Rosamond’s Favorite Food: Hamburgers ハンバーガーの作り方
  • Funny Pages いわゆるジョーク。簡単で笑えるものもあるし、日本人には難しいものもあった。
  • How to Make Rosamond’s Second-Favorite Food: Ice Cream アイスクリームの作り方
  • More Funny Pages これもジョークの続き
  • How to Have a Good Long Soak お風呂の楽しみ方。食紅を入れる、おもちゃ入りのアイスキューブを入れる、日焼けにはアップルサイダービネガーを入れるといい。など。

#3 Nate the Great and the Lost List

  • YL1.2
  • 語数:1585語

3巻。邦題『ぼくはめいたんてい3 なくなったかいものメモ』。いつも物を失くしてばかりの友人Claude。3巻では、彼が失くした買い物メモを探すことになります。Claudeの記憶を頼りに、彼が通った道をたどり、どこで失くしたのか探すNate。でもすぐには見つからずーー。メモが見つかった意外な場所とは?

一文が平易で短いので読みやすく、あっという間に全部読み終えました。猫のために焼かれたパンケーキを、パンケーキ大好きなNateが食べてみるシーンが愉快でした。Extra Fun Activitiesも今回は平易な内容でした。

  • Nate’s Notes: Wind 風は見えないけど感じられるという話。
  • How to Make a Pinwheel 風車の作り方。まさかの鉛筆と消しゴムで紙を止めるとは。
  • Nate’s Notes: Maps 地図とは、最古の地図。知らない話で面白かった。最古の地図はメソポタミア、北アメリカ最初の地図はヴィンランドマップ。コロンブスが来る前に作られたってすご!
  • How to Make Cat Pancakes まさかのレシピ登場。
  • Funny Pages ジョーク。今回はわりとわかりやすいものも多め?
  • How to Improve Your Memory
  • More Funny Pages ジョークの続き。

#4 Nate the Great and the Phony Clue

  • YL1.6(主観)
  • 語数:1,533語

4巻。邦題『ぼくはめいたんてい14 なぞのかみきれをおえ!』(原作とは順番が異なり、邦訳はかなり後に出版されたようです)。玄関前の階段に謎の紙切れが落ちているのを見つけたNate。そこには「VITA」とだけ書かれていました。VITAって何?ビタミンのこと? たった1枚の紙切れからNateの名推理が始まります!

文章は比較的平易でしたが、トリックがちょっと込み入っていました。でも、最後まで読むと納得です!たった1枚の紙切れからここまで推理できるなんて、すごいです。今回はパンケーキのシーン控えめでした。

  • Nate’s Notes: Paper 紙切れがテーマなので、紙とインクの豆知識が色々登場。
  • Nate’s Notes: Ink
  • How to Make a Phony Log Cake
  • Funny Pages
  • How to Send Secret Messages 秘密のメッセージの送り方。子どもの頃1度はやったことがあるのでは?
  • How to Make Paper 自宅で紙を作る方法。
  • More Funny Pages

#5 Nate the Great and the STICKY CASE

  • YL1.2(主観)
  • 語数:1,631語

5巻。邦題『ぼくはめいたんてい4 きょうりゅうのきって』。今回の依頼人は、3巻にも登場した、物を失くしてばかりの友人Claude。失くしてしまったステゴサウルスの切手を見つけてほしいというのですが、家の中には無さそうです。では一体切手はどこへ!?

今回は割とわかりやすい文章と筋書きで、読みやすく感じました。「序盤に登場した関係なさそうなシーンが、実は重要な場面だった」という仕掛けが素晴らしかったです。話に全く無駄がない。すごい!Extraも読みやすくておもしろい内容でした。

  • Nate’s Notes: Dinosaurs 恐竜の脳は残っていないけど糞は残っているから研究できる。恐竜の色は?当時はどんな世界だったの?(完全に今と違うってわけじゃない)、なんで絶滅したの?とか、知っている内容がほとんどだった。
  • Nate’s Notes: Stamps 糊付の最初の切手について、配達できなかった手紙はどうなるのか、1860年は馬車や馬の郵便配達で手紙を運んでいたからニューヨークからカリフォルニアまで4週間かかった。とかそんな豆知識。知らないネタばかりで面白い。
  • Ten Fun Things to Look at with a Magnifying Glass 虫眼鏡で見てみたら面白いもの10選。切手、指紋、虫の死骸、アリとか。子どもは好きそう。
  • A Map of a Stamps 切手のギザギザとか、スタンプが押されることとか、イギリス以外の切手は国名があるけどイギリスは女王の顔だけとかそういう内容。子どもなら知らないかも。大きな切手の絵で分かりやすい。
  • Four Serious Stamps 高値で取引された価値ある切手4選。知らない話ばかりでおもしろい。
  • Dinosaur Egg Recipe 砂に小麦粉とか混ぜて卵を作り、中に恐竜のおもちゃを入れて割って楽しむ。
  • How to Make Yarde-Sale Dinosaur Lollipops チョコの湯せんorレンジの仕方まで丁寧に解説されていてわかりやすい。これなら子どもでも失敗せずに作れそう。

#6 Nate the Great and the MISSING KEY

  • YL1.3(主観)
  • 語数:1,635語

6巻。邦題『ぼくはめいたんてい5 かぎはどこだ』。Annieの飼い犬Fangの誕生日パーティーに呼ばれたNate。ところがAnnieは家の鍵を失くしてしまったといいます。このままではパーティーを始められない!そこでNateは、残されたヒントを手掛かりに鍵を探しますが――。

Fangが怖いから内心、パーティーが始まらないことを嬉しく思っていたり、隣人のOliverをうっとうしく思っていたりと、Nateの心情描写が多めでふふっと笑えました。鍵のヒントは難しくて全然気づけませんでした。

  • Nate’s Notes: Keys
  • Nate’s Notes: Banks
  • A Map of a Buck
  • How to Make a Fancy Dog (or Cat) Tag 飼い犬(猫)の首輪につけるタグの作り方。
  • Funny Pages
  • How to Make a Present Cake
  • More Funny Pages
  • More Way to Make Your Pet’s Birthday Special

#7 Nate the Great and the Snowy Trail

  • YL1.4(主観)
  • 語数:1,891語

7巻。邦題『ぼくはめいたんてい6 ゆきの中のふしぎなできごと』。変わり者の友人RosamondがNateに誕生日プレゼントを持ってきましたが、途中で落としてしまったので探してほしいといいます。Nateの誕生日は7月なのに、冬にプレゼントを持って来るとは! きっと誕生日プレゼントも一風変わったものに違いないと思いつつ捜査するNate。さてその中身は――。

毎回登場する度にユニークな行動で楽しませてくれるRosamond。今回も相当変わっていて、とてもいい!珍しく巻末のExtraが短めで、内容もカップケーキ以外は普通でした。

  • Nate’s Notes: Icicles つららとは何か。
  • Nate’s Notes: The Trails Cats Leave 足型、足跡とかの言葉の意味の説明。この巻で一番役に立つ内容!可愛い猫のイラスト付きでわかりやすい(print、trail、straddle、stride、leap)
  • Nate’s Notes: How Cats Leap 猫はどうやってジャンプするか。
  • How to Make Ugly Cat Cupcakes 面白かった。本文にちなんだSuper Duper Hexみたいにuglyな猫のカップケーキのデコレーション方法。uglyなデコレーションって普通ないからとてもいい。
  • How to Make Chocolate Frosting ↑に使うフロスティングの作り方
  • People Who Have Birthdays on July 12 Nateと同じ誕生日の有名人。カエサル以外はあんまり有名じゃない気がする(全く知らなかった)。
  • Who Shares Your Birthday? 誕生日の人を見つけるサイトのURL。役立つかもしれない。
  • Cat Jokes いつものジョークの猫版。

#8 Nate the Great and the Fishy Prize

  • YL1.4(主観)
  • 語数:2,601語

8巻。近所で一番賢いペットを決めるコンテストに出場すべく、買い物に行き準備を進めていたNate。そこへ変わり者の友人Rosamondから、コンテストの賞品が消えてしまったと捜索依頼の電話がかかってきます。Rosamondが用意していたコンテストの賞品(ツナ缶!)はどこへ? コンテストが始まるまであと1時間しかない! 果たして賞品は無事に見つかるのでしょうか⁉

ペットコンテストということで、7巻までに登場したキャラクターと彼らの飼っているペットたちがみんな登場します。それだけでもう可愛いし読んでいて楽しいです!賞品がまさかのツナ缶で噴いてしまいました(しかも洗っておらず、猫が舐めただけとは…)。こういうところがRosamondらしくてとても素敵です。オチは予想がつきました。本作は約2600wordsとシリーズの中でもかなり長い方ですが、長いと感じずあっという間に読めました。

Extraは初めて料理ネタ無し。でも、ペットを飼っている人や動物好きはきっと楽しいと思います。軽い読解問題(クイズ)があるのも良いですね。

  • Nate’s Notes: Animals Are Smart 動物を賢い順に並べると、チンパンジー→話す鳥。オウムとか→イルカ→クジラ→ゾウ→カラス。日本のカラスがナッツを割る時わざと車道に置いて車に轢かせる話が興味深い。どこかで見たことがある内容だった。
  • Nate’s Notes: Bird Brain? 世界で一番賢い鳥(オウム)Alexの話。6まで数えられるし100語も理解してるしI want grapeとか喋れる。すごすぎ!
  • Nate’s Notes: Good Dog! 賢い犬種ベストテン。
  • Nate’s Notes: Dog Noses 犬は鼻がきくという話。
  • Smart Animal Quiz ここまでのExtra全体の読解クイズ。やさしい。
  • How Smart Is Your Dog? 3つのテストで犬の賢さをチェック。結果がよろしくなくてもFangと比較して慰めてくれる。
  • Animal Riddles いつも通りわかるのとわからないのがあった。
  • Bend, Rover! マグネットとパイプクリーナーで犬の飾りを作ろう。あんまり犬には見えないけどすぐできる工作。
  • Animal Sounds International 日本では豚はブーブーいうけど but they’re not trying to scare you! っていうところが面白かった。

#9 Nate the Great Stalks Stupidweed

  • YL1.5(主観)
  • 語数:2,169語

9巻。隣人Oliverから探し物の依頼が入ったNate。探してほしいのはなんと草(雑草)でした! Nateは断りますが、OliverはRosamondから購入した大切な草だから探してほしいといいます。果たして大切な草とはどんな草なのでしょう?

まさかの草とは!「Rosamond’s ADOPT-A-WEED sale」を開催し、誰も欲しがらない雑草をセールに出すことで”home”を見つけてあげたいという、Rosamondのまさかの発想に笑ってしまいました。こういう発想、私は好きだな。対するNateのかなりの塩対応っぷりも良かったです。肝心のトリックはイマイチでしたが、草というそもそものネタだけで素晴らしいのでお腹いっぱいです。

Extraはここまでで最大の難所でした。植物系の単語はあまり知識がなかったため…。つ、つかれたー!

  • Nate’s Notes: Famous Weeds タンポポ、ツタウルシ、Giant hogweed、クズについて。クズは日本からアメリカに広まったらしい。へー!
  • Nate’s Notes: Other Weird Plants ハエトリソウ、オジギソウとか、臭い花(The stinking corpse lily)、Voodoo lily(これも臭い花)について。
  • How to Make Seaweed Sald まさかの海藻サラダですよ。材料にwakame, hajiki, and arame are goodってあって二度見した。hajikiってひじきのことかな? arameは知らなかった。
  • How to Grow a Monster with Green Hair 鉢を頭に見立てて緑の草(髪の毛)を生やすやつ。
  • How to Make Worms on Toast まさかのhot dog(絵を見るとソーセージのこと?)をスライスしてトーストに乗せてworms on toastですよ、発想がまさかすぎるw
  • How to Turn a White Flower Red 白いカーネーションに食紅入りの水を与えると赤くなるらしい。やってみたい。
  • How to Press Garden Stuff 押し花の作り方
  • Library Riddles いつものちょっと笑えるやつ。
  • Go on a Library Treasure Hunt  図書館にトイレはあるかな?どんな本があるか見つけてみよう!などの図書館を好きになってもらって来てもらう内容。

#10 Nate the Great and the Boring Beach Bag

  • YL1.7(主観)
  • 語数:2,003語

10巻。海水浴を楽しもうとビーチに来たNateたち。ところがOliverのビーチバッグが無くなってしまいます。早速調査を始めたNateは、RosamondやAnnieたちに話を聞きますが――。

Rosamondがビーチでレストランを開いていて、しかも売り物が「砂サンドイッチ」(サンドをかけている)や「砂だらけの水」などで最高でした。トリックはなるほどという感じでした。Extraは#9ほどの難関ではなかったものの、〇×ゲーム(tic-tac-toe)など知らない表現があり勉強になりました。

  • Nate’s Notes: Beaches 波が起きる理由とか、津波のこととか。津波の発音はsoo-NHA-meeらしい!まじか。
  • Nate’s Notes: Beach Critters フジツボとかクラゲとか、ビーチで出会う生き物の紹介。固有名詞わからんのオンパレード。
  • Eight Fun Things to Do on the Beach 〇×ゲーム、寝転がって雲を眺める、凧あげ、リレー、幅跳び…やることは国が違っても同じだな。
  • How to Have a Beach Treasure Hunt 海の生き物、海藻、砂、貝殻、流木、ゴミとか、海辺で探すと面白いものの紹介。ビーチにいる人を数えるという項目があってフフッとなった。
  • How to Make a Kite 紙で凧を作る方法。
  • How to Make Ocean Ice Pops ゲータレードに魚の形のキャンディーを入れて凍らせる。簡単。
  • How to Make Starfish Sandwitches 星型にくりぬいたサンドイッチの作り方。

11~20巻

#11 Nate the Great Goes Down in the Dumps

  • YL1.7(主観)
  • 語数:2,228語

11巻。散歩中にRosamondの家を通りかかったNate。Rosamondは水晶玉の前に座っていて、お金を払えばNateの未来を占ってくれるといいます。「You will have a new case to slove very soon」というので何かと思えば、Rosamondが失くした箱を探してほしいという依頼でした。一体、箱はどこへ消えたのか――!?

箱探しを依頼しつつ、占いの代金をしっかり請求するRosamond。本当にキャラが立っていて、好きです。絵もとても良く、水晶玉の前で頬杖をついて座っているRosamondはかなり可愛いです。Extraは#9、#10がちょっと難しめだった分、とても簡単で、文の長さも短めに感じました。

  • Nate’s Notes: What’s Down in the Dumps? ごみの内訳、なんと紙類が41%。yard wasteはコンポストへということで、コンポストに入れてリサイクルする方法も書かれている。
  • Nate’s Notes: Unusual Pets アメリカのみんなはどんなペットを飼っているのかな?なんと1位は魚、2位は猫、3位が犬だった。
  • Nate’s Notes: Pennies アメリカの硬貨ペニーについて。1マイル分一列に並べたらこんなにたくさんのペニーが必要、という一文が難しかった。
  • Nate’s Notes: Penny Campaigns 寄付キャンペーンの紹介。ペニーでいいなんてお手軽でいいな。
  • Make Your Own Money Box ティッシュの空き箱でmoney boxを作ろう!
  • Funny Pages よくわからないジョークが多かった。
  • How to Make Puzzle Cupcakes カップケーキを作る時、並べ方を工夫してパズルみたいにするというアイディア。焼きあがって変形したパズルのカップケーキをバラシて元に戻す。おもしろそう。

#12 Nate the Great and the Halloween Hunt

  • YL1.6(主観)
  • 語数:2,021語

12巻。ハロウィンの夜、Nateの家に赤ずきんちゃんの仮装をしたAnnieとRosamondがやって来ます。聞けばRosamondの飼い猫4匹のうち、Little Hexがいなくなってしまったというのです。Nateは早速捜索に出かけますが、haunted houseに閉じ込められてしまい――。

子どもが夜に一人で読むには、ちょっと怖いかもしれません。haunted houseを訪れるNateたちの様子は結構怖さたっぷりに描かれています。でもドアを閉めるバタンという音(SLAM!)が日本人の私的には間抜けな音に聞こえて笑ってしまいました。Extra共々単語はそんなに難しくありませんが、ここ数冊(10巻以降?)文章の構造がちょっと複雑になった感じがします。

  • Nate’s Notes: Halloween Facts ハロウィンの由来、実は吸血コウモリって実在するよ、メキシコのお祭り、子どもがもらってきたハロウィンのお菓子を隠す親は10人中9人、など。
  • Nate’s Notes: Stuff About Cats よくある猫の名前(Hexはよくある名前ではないらしい)、エジプトの猫のミイラのこと、猫はどんな時に毛を逆立てるかなど。
  • Top 20 Halloween Costumes 1位はスパイダーマン、なんと14位は遊戯王のキャラたち!
  • How to Make Your Own Face Paint おむつかぶれ防止クリーム(またはユーセリン)とfood coloringでフェイスペイントしよう!その前に色を混ぜる実験だ!
  • How to Make Frozen Hand Fruit Punch これ面白かった。やってみたい。ゴム手袋に水を入れて冷凍庫で凍らせ、フルーツポンチの中に手の形の氷を入れてジンジャーエールをかけて食べる。
  • Halloween Jokes 今回はわかるものがほとんどだった。
  • How to Make Shrunken Heads リンゴの皮をむきジャックオーランタンみたいに目や鼻をくりぬいて食塩に漬けたのち、取り出して2週間放置する。と、友達を怖がらせるのにぴったりなアイテムになるらしい。
  • Weird Facts About Giant Pumpkins これ面白いお話だった。アメリカでは巨大カボチャを育てるコンテストがあり、出場者は苦労して育てていることとか、カボチャにストレスを与えると破裂してしまうとか、知らないことばかりでおもろ!

#13 Nate the Great and the MUSICAL NOTE

  • YL1.7(主観)
  • 語数:2,322語

13巻。お風呂に入っていたNateのもとへ、PipがRosamondからのnoteを持って訪れます。Noteに書かれたなぞなぞの意味を解読すべく、NateはPipのピアノの先生をしているというRosamondのもとへ向かいますが、事件は難航し――。

middle Cとかblack note、white noteなど、音楽系の単語がたくさん登場します。推測はつくのでそこまで難易度は高くありませんが、個人的にあまり興味のない分野なので眠かったです…(こういう分野がお好きな方、すみません)。Rosamondのなぞなぞも難しく感じましたが、もしかすると音楽をやっている人なら簡単なのかも? Extraは面白く読めました。

  • Nate’s Notes: Pianos モーツァルトやベートーヴェンのこと、世界一大きいピアノはフランスのどこかのお城にあるらしいとか。ヤマハのピアノの話がちょっとだけ登場。
  • Nate’s Notes: Fingerprints 指紋で開けるカギがあるとか、双子でも指紋は違うとか、FBIは47 millionもの指紋情報を持っているとか。
  • How to Make Your Own Musical Instrument 筒に釘を打って中に米粒やレンズマメを入れて作る楽器の作り方。メキシコのレインスティックっていう楽器らしい。
  • Funny Pages いつものジョーク。割と簡単。
  • How to Make a Fingerprint 家でできる指紋採集方法。炭使う。やるよね低学年ぐらいでみんな一度は。
  • Three Types of Fingerprint 指紋の種類。
  • More Funny Pages くすっと笑えて面白かった。

#14 Nate the Great and the STOLEN BASE

  • YL1.8(主観)
  • 語数:2,115語

14巻。Rosamond’s Rangersのメンバーとして、野球の練習に出かけたNate。ところがOliverが持ってきた2塁ベース(に見立てたタコ)がなくなってしまいます。Nateは無事にベース(に見立てたタコ)を見つけ出し、野球の練習を始められるのでしょうか⁉

Rosamondの多角経営っぷりにびっくりです!ベースが本物ではなく、ツナ缶や骨だという設定を理解するのにちょっと時間がかかりました。Extraは野球が好きな人なら面白く読めると思います。個人的にはタコの話が一番楽しく読めました。

  • Nate’s Notes: The All-American Game アメリカではこんなにたくさんの人が野球を見に行くよとか、最初のプロチームはシンシナティ・レッド・ストッキングスだとかアメリカの野球トリビア。アメリカ以外で野球が盛んな国として日本が登場。プレイボールの発音解説つきで笑った。
  • Nate’s Notes: Great Players 有名野球選手の紹介。意外にもベーブルースは登場せず。野球とフットボールの両方でワールドシリーズで戦った選手がいると知りびっくり。
  • Nate’s Notes: Octopuses 世界一大きい・小さいタコ、頭がいいからジャーを開けられるとかそんな話。
  • How to Make Octpus Pops これおもしろい!紙コップのジュースにグミ(ピンクか紫色がベスト)を8本フチに並べて凍らせる。で、持ち手も途中でいれる。タコっぽいアイスのできあがり。作ってみようかな。
  • Funny Pages 野球ネタとタコネタが半々。いつも通りちょっと面白いのと意味わからんのがある。
  • 30 Teams, 30 Facts 30チームそれぞれのトリビアを短くまとめてあるんだけど興味なさすぎた。
  • How to Make Caramel Corn 珍しく本格的な料理。ポップコーンにキャラメルソースをかけるので大人が必要。

#15 Nate the Great and the Pillowcase

  • YL1.6(主観)
  • 語数:2,258語

15巻。深夜2時、寝ているところを電話で起こされたNate。電話の主はRosamondで、飼い猫のBig Hexが使っている枕カバーがなくなったといいます。Nateは街に探しに出ますが――。

深夜2時に子どもが一人(と一匹)で出歩いていいのか?Rosamondや他のみんなも深夜なのによく家で迎えてくれたね?という、ご都合主義あふれる展開でした。ダイナーの店で、店番をしている男のズボンのポケットに入っている布が枕カバーかどうか確かめるシーンが、スリルがあってとてもよかったです。

  • Nate’s Notes: Funny Ways Animal Sleep イルカは目を開けたまま眠るとかウマは立ったまま寝ることもあるとか。
  • Nate’s Notes: People Who Work at Night 夜中働いている職業を紹介。最後にparentsが紹介されていてともよかった。悪夢を見て起きてしまった子どもを寝かし付ける。そうなのよ夜中も親は働いている!と言える!
  • How to Make a Diner Recipe: Grilled Cheese Sandwich 定番メニューなのかな?
  • Funny Pages いつも通り。割と面白かった気がする。
  • How to Make a Bedtime Snacks: Oatmeal Cookies 珍しく結構しっかり料理レシピだった。
  • More Snoozy Snacks 夜中にアメリカの人たちがよく食べがちなあれこれ。ピーナツバターサンド、アップルパイのアイスクリーム添え、カッテージチーズとクラッカーなど。カロリー高すぎでは??
  • How to Make Fuzzy Slippers まさかのサンダルの作り方。市販のサンダル(flip-flop)にフェイクファーを両面テープで貼り付ける。以上!まじか!

#16 Nate the Great and the MUSHY VALENTINE

  • YL2.0(主観)
  • 語数:2,078語

16巻。今日はバレンタイン。なんと飼い犬のSludgeにバレンタインの贈り物が届きます!送り主は「ABH」…誰⁉ そこへAnnieが、作りかけのバレンタインの贈り物を失くしてしまったので探してほしいと言ってきます。Nateはこの2つの謎をまとめて解き明かすことにしますが――。

今回はただの探し物ではなく、犬にバレンタインの贈り物をしてきた人も探すという楽しい内容でした。事件の真相も意外な感じで面白く読めました。今までずっとサザエさん的な感じで、登場人物の関係性などに変化はありませんでしたが、今回こそは進展するのでしょうか?

  • Nate’s Notes: Valentine’s Day バレンタインの由来とか。アメリカで一番売れたバレンタインのキャンディーはsweetheartsっていうやつで、カラフルなキャンディーに言葉が書いてあるやつらしい。
  • Check Your Valentine Smarts バレンタインクイズ。バレンタインはいつ?どの花をあげるのがポピュラー?バレンタインって誰?とか。
  • Valentine Riddles 辞書引いてやっとわかるものもあった。かけてある言葉がわからないとちょっと難解。
  • How to Make Love Bugs 石こうでテントウムシを作る。まさかの本格的。
  • Annie’s Chocolate Dip Recipe フルーツにチョコつけて固めて食べる。簡単。絶対おいしい。
  • More Valentine Riddles 正直3つのうち1つしかわからなかった。
  • Jell-O Hearts Recipe ジェロ―っていう粉末ゼリーが有名なのね。それをハートの形に固めるだけのレシピ。
  • Still More Valentine Riddles これも3つのうち1つしかわからなかった。
  • How to Make a Puppy Love Pendant 犬の首輪にぶら下げるハートのペンダントの作り方
  • How to Make a Grass Heart ハートの形に芝が生えるやつ。これをもらって喜ぶ人はいる…?
  • Mailing a Valentine 封筒の書き方(バレンタインに限らず)。
  • How Valentines Travel 手紙を出すとどうやって相手の家まで届くのか。

#17 Nate the Great and the TARDY TORTOISE

  • YL1.5(主観)
  • 語数:2,064語

17巻。突然Nateの家の庭に現れたカメ。ムシャムシャ花を食べています!大変!どこから来たのかな?おうちに返してあげよう!ということでカメがどこから来たのかを突き止める話です。

珍しく誰かが依頼してきたわけでなく、自分で動く(しかも失くし物を探すいつものパターンでもない)話でちょっと新鮮でした。しかもカメは可愛いし、お話も可愛い内容です。#16でちょっと見られた進展は今回全くなく、振り出しに戻っていました。あれれ?まぁカメが可愛いからいいか。話も簡単で難しい単語はない…と思いきや、Extraがひたすらカメの話で、知らない単語がわんさかあり、個人的にそこまでカメに興味があるわけでもないためきつかったです。

  • Nate’s Notes: Turtles, Tortoises–What’s the Difference? 二つの違いはあまりないらしい。水棲か陸棲かの違いらしい。
  • Nate’s Notes: Tortoise Talk
  • Nate’s Notes: Seven Interesting Turtles and Tortoises (Listed from Slow to Fast)
  • How to Make a Sea Turtle Puppet
  • Turtle and Tortoise Jokes
  • How to Make a Salad (Prefect to Share with a Desert Tortoise)
  • How to Make Turtle Candies 
  • Talking Tortoise with a Keeper from the Knoxville Zoo 今回のExtraで一番面白かった。動物園の飼育員さんに聞くカメのあれこれ。

#18 Nate the Great and the Crunchy Christmas

  • YL2.0(主観)
  • 語数:2,220語

18巻。今回の依頼主はAnnie。飼い犬Fangのもとへ毎年母犬からクリスマスカードが届いていたのに、今年はまだ届いていないといいます。一体カードはどこへ?Nateが去年までのカードを見せてもらうと――。

Annieがまさかのカタログをためまくるタイプの性格だと判明しびっくり。Fangの母犬から届くクリスマスカードは予想外すぎる内容で、大笑いしました。この親にしてこの子あり!

Nateが食べるパンケーキはいつもの味とは違い、じゃがいも入りのパンケーキです。Extraに作り方が載っているのですが、ユダヤ教のお祭り由来のものだそうです。文化を知れて勉強になりました。Extra、今回は難しくなく、眠くならずに読めました。難解なリドルとかも無かったし!

  • Nate’s Notes: Snowfall アメリカで雪が多く降る場所、1位も2位もNY州。NYの地下鉄は元は地上を走っていたが(モノレールみたいに高い場所)、大雪のせいで地下鉄に変更になったという話は面白かった。
  • Nate’s Notes: Type of Snow 粉雪もあればぼた雪もある。英語も日本語も雪を表す言葉は色々あるね。
  • Nate’s Notes: Christmas Catalogs クリスマスはカタログがたくさん届くという話。そうだね。
  • Six Fun Things to Do on a Snowy Day 雪の楽しみ方。寒すぎる日はしゃぼん玉が凍るとか、足跡を調査して探偵ごっこをするとか。雪のアイスの作り方が載っていたけどきれいな雪じゃないとダメだね。
  • How to Make Potato Pancake ユダヤのお祭りの時に食べるポテトパンケーキ。
  • How to Make Applesauce ↑にかけるソースの作り方
  • How to Make Greeting Cards クリスマスカード。アメリカならでは。
  • How to Make Dog Biscuits まさかの犬用!

#19 Nate the Great Saves the King of Sweden

  • YL1.7(主観)
  • 語数:2,234語

19巻。Rosamondはスウェーデンを旅行中なので、彼女からの変な依頼は来ないはず!と喜んでいたNateですが、ある日彼女から一通の手紙が届きます。そこには失くした物を探してほしいという依頼が書かれていました。海外にいるRosamondの失くしたものをどうやって探せばいいのでしょう? Nateは手紙をゴミ箱に捨てようとしますが、思わぬ展開が置きて――。

題名に「スウェーデン国王を救う」とあったので、どういうことかと思いながら読みはじめましたが、意味がわかると納得でした。あいかわらずRosamondはぶっ飛んでいてとてもいいし、そんな彼女からの手紙を容赦なくゴミ箱に捨てるNateもとてもいいです。Extra、今回は簡単でした。Funny page以外は。

  • Nate’s Notes: The King of Sweden スウェーデン国王についての一般的な情報。wikiに同じことが書いてあった。
  • Nate’s Notes: Trolls トロールとは何か。
  • Nate’s Notes:Eating in Scandinavia バイキング料理のことをスモーガスボードっていうと初めて知った(本文にも出てくる)。パンケーキが含まれることも多いらしい。というNateらしい情報
  • A Map of Scandinavia スカンジナビア半島の3か国とアイスランド、デンマークについてのごく短い説明。アイスランドという名前はヴァイキングがつけたらしい。へー。みたいな、ちょっと一般的ではない情報ばかりでへーという感じ。
  • How to Decorate a T-shirt Tシャツにペイントをしよう!
  • How to Make Swedish Meatballs ミートボールの作り方。そんなに変わった感じはない。
  • How to Make Gravy and Noodles ミートボールを乗せた卵麵料理。
  • Funny Pages あんまりおもしろくないというかよくわからんというか。

#20 Nate the Great and Me The Case of the Fleeing Fang

  • YL1.5(主観)
  • 語数:2,692語

20巻。今作はいつもと違い、読者参加型の謎解きです!「名探偵の日」を祝おうと、Nateのもとに友人たちが続々と集まります。ところがAnnieの飼い犬Fangが失踪!そこで、今日は名探偵を休業しているNateに代わり、友人たち(と読者)がFangの行方を大捜査。さて、あなたは見つけられるでしょうか――?

いつもと違う趣向で楽しく読めました。本文の最後にちょっとした賞状のようなページもあり、気分はすっかり名探偵!Extraもとても短く、いつもと違う内容でサラッと読めました。

  • Tips On How To Be A Great Detective 名探偵の心得。
  • Unscrambling A Secret Code ヒエログリフに似た暗号を解き明かせ!(簡単)
  • Spotting Disguise 変装したキャラクターのイラストを見て、誰だか答えるクイズ。
  • Using Invisible Ink 目には見えない秘密の文章の作り方。ヒント:レモン汁。
  • Nate’s Pancake Recipe Nateが大好きなパンケーキのレシピ。
  • Potato Pancakes いつもとは違うポテトパンケーキのレシピ。
  • Strawberry milk Shake Surprise パンケーキによく合うイチゴミルクシェーキのレシピ。

21巻~

難易度が少しずつ上がっていく本シリーズですが、21巻以降はいよいよYL2~の巻も出てきます(あくまで主観です)。また、これまでとは違ってChapter1、Chapter2…と章立てになります。各章はほんの数ページなので、「今日はここまで」と区切りやすいです。なお、目次はついていません。

#21 Nate the Great and the Monster Mess

  • YL1.8(主観)
  • 語数:1,917語

21巻。ドアの下に、お母さんが書いたメモが置かれているのに気付いたNate。内容は、「Monster Cookiesを作りたいがレシピを失くしてしまった。家の中を探したが見つからないので、外へ探しに行く。見つけたら帰ります」というものでした。そこでNateもレシピを探すことにしますが――。

本文は2,090語。9つの章に分かれており、各章はとても短いので難なく読めます。お母さんのレシピを探しに家の外へ出たNateが、手がかりを求めてAnnie、Oliver、Rosamondといういつものメンバーに話を聞きに行くという構成です。久しぶりにこのシリーズを読んだのですが、いつもの変わらぬやり取りが続くので安心しましたし、Rosamondは相変わらずぶっ飛んでいて最高でした。

  • Nate’s Notes: Monsters ヴァンパイア、フランケンシュタイン、ビッグフット、イエティ、ネッシー、モケーレ・ムベンベについての簡単な紹介。
  • Nate’s Notes: Stuff About Eels ウナギの生態について。成長につれて姿がかなり変わるとは、初めて知りました。オタマジャクシ→カエル、イモムシ→蝶など、大変身する生き物はたくさんいますね。
  • How to Make Lemon Fang Cookies 本文にちなんだ、Fangの形をしたレモンクッキーのレシピ。
  • How to Make Lemonade レモネードの作り方。Fang Cookiesと一緒に味わうと美味しいらしい。材料はレモンや砂糖など日本でも身近なものばかりで、簡単に作れそう。
  • Monster Jokes モンスターがテーマのジョーク集。
  • The Right Way to Recycle アメリカのリサイクルシステムについて。知らないことばかりで勉強になりました。

#22 Nate the Great San Francisco Detective

  • YL2.0(主観)
  • 語数:2,328語

22巻。舞台はなんとサンフランシスコ!いとこのOliviaに会うため、サンフランシスコへやって来たNate。Oliviaも探偵として活躍しており、複数の事件を抱えてとても忙しそう。そこで彼女が抱える事件を手伝うことにしますが――。

お抱え運転手付きのリムジンを乗り回すOlivia。彼女の富豪っぷりにまず驚き、そんな彼女もまた探偵だということにさらに驚きました。事件の内容そのものよりもOliviaの存在に圧倒されました。

  • Nate’s Notes: The Golden Gate Bridge 本文にも登場したサンフランシスコの橋について。周囲の観光名所の名前や位置も絵入りで載っており、実際に旅行したくなった。
  • The Parts of Suspension Bridge 橋の構造解説。知らないことばかりで面白く読めた。
  • Nate’s Notes: Things Lost and Found ポンペイやタイタニックなど、失われ、そして発見されたあれこれを簡単に紹介。大人は知っていることばかり、でも子どもは知らない内容が多いかも。
  • 10 Fun Things to See and Do in San Francisco サンフランシスコの観光案内。日本にちなんだ場所もあるようだ。 
  • How to Build a Suspension Bridge これは面白かった!実際に橋を作る実験、ぜひやってみたい!
  • San Francisco Jokes サンフランシスコがテーマのジョーク。
  • How to Make Joke Stew (If You Want to Laugh) 本物のシチューではなく、ジョークの方。しかしイマイチ面白さがわからなかった…。
  • How to Make Joke Stew (If You’re Hungry) こちらは一応食べられるシチューだけど、ちゃんとしたシチューではなく、あくまでジョーク。

#23 Nate the Great and the Big Sniff

  • YL1.8(主観)
  • 語数:1,917語

23巻。なんとなんと!今巻でNateが探すのは相棒犬・Sludgeです。Sludgeを外で待たせてデパートで買い物をしていたNate。ところがNateが外へ出てみるとSludgeはいなくなっていました。目撃者のAnnieは、Sludgeがデパートの中へ入っていったと証言します。そこでNateもデパートの中を捜索しますが――。

今回はExtra含め非常に読みやすかったです。いつもとは違う、Sludgeを探すという内容も新鮮で、最後まで楽しんで読めました。途中で少しだけ登場するRosamondは相変わらずぶっ飛んでいるし、レジの大行列に割り込んで聞き込みしようとするNateは(その後、追い払われる姿も含めて)可愛らしくも共感できました。Extraページの中表紙に描かれるSludgeがとても可愛らしくて最高です。

  • Nate’s Notes: Shopping for Your Dog 日本では最近、少子化で子ども用品売り場が来えてペット用品売り場になっているなんてニュースを耳にしましたが、アメリカでもペット向けの市場は伸びている様子。
  • Nate’s Notes: Lost and Found Files 引き取った保護犬が迷子が脱走してしまうお話。500words弱のちょっとした物語で、引き込まれました。
  • How to Make a Dod Bowl and Place Mat ペット用の食器とマットの作り方。実用性はともかく、思い出にはなりそう。
  • Funny Pages ジョーク集。内容はペットと無関係だがダジャレがわかるとフフッと笑える。
  • How to Keep Your Pet Safe 首輪、マイクロチップなどの他、もしペットが迷子になってしまった時のポスターの作り方など実用的内容。
  • More Funny Pages ジョークの続き。こちらも内容はペットと無関係。

#24 Nate the Great on the Owl Express

  • YL2.2(主観)
  • 語数:2,514語

今回の舞台は急行電車!NateとSludgeは、いとこのOliviaが飼っているフクロウをロサンゼルスにいる獣医のもとへ列車で連れて行くことになりました。ところがこの列車にはフクロウを快く思わない者が乗車しており、フクロウに危害を加えるかもしれないといいます。列車に乗り込み、早速聞き込みを開始するNate。果たして犯人とその動機とは――!?

ミステリー小説といえば急行列車。表紙に描かれた列車の絵を見るだけでワクワクします。車内で聞き込みをするNateの姿はまさに名探偵!結末は予想外の展開で、なるほどと納得しました。今回は他の子どもたちの出番が無く残念…と思いきや、思わぬ場所でRosamondが登場したのでニヤニヤしてしまいました。

  • Nate’s Notes: Owls
  • Nate’s Notes: Trains
  • Nate’s Notes: Guarding Things
  • The Owl Express Quiz 珍しくも巻末のExtlaに関する内容理解クイズ。
  • Train and Owl Riddles
  • Chocolate Nests Recipe 中華麺とチョコレートの組み合わせ、味が気になります…。
  • How to Make a Pinecone Owl 幼稚園児でもできそう!秋にぴったりの簡単な工作。
  • How to Make a Twinkie Train アメリカにはTwinkieっていう商品名の細長いスポンジケーキがあるんですね。日本でも他のもので代用して作れそう。
  • Train Talking 列車にまつわる用語解説。ここだけ単語が少し難解でした。

#25 Nate the Great Talks Turkey

  • YL2.2(主観)
  • 語数:4,527語

25巻。なんと今回はNateとOlivia、2人の探偵が事件に挑みます!「スーパーの駐車場に停められた車の上に、巨大な七面鳥がいる」、そして「その七面鳥がどこかへいなくなった」というニュースを聞き、捜索に乗り出した2人。それぞれ別の方法で七面鳥を探しますが――。

22巻に登場したOliviaが再び登場!探偵が2人というだけでもアツいですが、Oliviaの相変わらずの富豪っぷりもアツいです。それぞれ個性の違う2人の行動がそれぞれ1人称で語られるので最初は混乱しましたが、よく見ると章題の部分に、Nateが主人公の章は帽子が、Oliviaが主人公の章はボアが描かれており、誰の視点で話が進むのか一目でわかるようになっています。本文はシリーズ最長の4,527語あり、他の巻の約2倍の厚さですが、長いとは全く感じずあっという間に読み終えました。Extraは短めですが、七面鳥に関する用語説明など本文より少し難易度が高めに感じました。

  • Nate’s Notes: Turkeys 七面鳥に関する豆知識あれこれ。
  • Nate’s Notes: Parts of a Turkey 七面鳥に関する部位の名前と説明。snood、wattleなど。知らない語が多く勉強になりました(しかし日本でこの知識を活かせる場面は少ないかも)。
  • Funny Pages いつものジョーク集。
  • Talking Turkey with a Very Good Gobbler アメリカにはturkey-calling contestsがあるという事実にまずびっくり。そのコンテスト常連さんへのQAが載っている。彼が実際に七面鳥を呼んでいる音声が聞けるということで、掲載されているアドレス(natethegreatbooks.com)を見てみたが、残念ながらサイトはもう閉鎖されているようでした…。

以降も読書中です。読み終えたらまた感想をまとめます!

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