そろそろ簡単なリーダーズからチャプターブックに移行したい。そんな時にオススメの「Owl Diaries」シリーズを紹介します。
概要
- SCHOLASTIC BRANCHES
- YL1.5~1.8(主観)
- 語数:約2,500~3,000語
- 1話完結。どの巻から読んでも問題なし
- 全ページフルカラー。絵が大きめ
- 「フクロウの女の子が書いた日記」という設定で小学校生活を描く
- キャラクターの台詞は全てフキダシになっており読みやすい
「Owl Diaries」はSCHOLASTIC BRANCHESの中の1シリーズで、主人公はフクロウの女の子Eva。彼女が書いた日記が本になっているという設定で、各巻は”Hello, diary.”で始まります。
キャラクターの台詞は全てフキダシになっており、絵本のような感覚で読み進めることができます。フクロウの女の子の目線で物語が進むため、基本的に子どもの口語で書かれており、一般的な小説に慣れている人はちょっと面食らうかもしれません。
19巻以上続く長いシリーズですが、1話完結なので、どの巻から読んでも大丈夫です。各巻の最初はEvaの自己紹介(好きなもの、嫌いなもの、家族、クラスメイト)になっています。
最後にはまとめのページも用意されています。「この時のEvaの心情は?」「あなたならどうする?」といった国語の授業のような内容で、本文を読み終えた後に内容をきちんと理解できたか確認することができます(解説はついていませんが、本文を読み直せばわかる質問です)。
アニメ版
2023年から、Apple TVで「フクロウのエヴァ(Eva the owlet)」というタイトルでアニメ版も放送されています。こちらは全8話で、原作小説のエッセンスを取り入れていますが、内容は異なります。
Youtubeでオフィシャルトレーラーや予告編を見ることができます。
また、アニメ版を元にした絵本も出版されています。
ご覧の通り、絵本のイラストはアニメ版に寄せたタッチで描かれています。
各巻のあらすじと感想
シリーズは2024年4月時点で19巻まで続いており、2024年9月に20巻が発売予定です。
ここからは筆者が読んだ4巻までのあらすじと感想をまとめます。
#1 Eva’s Treetop Festival
春、退屈な日々を過ごしていたフクロウの女の子Evaは、学校のクラスで春のお祭り”Bloomtastic Festival”を開催しようと思いつきます。先生の許可を取り、早速準備を始めようとしますが、クラスメイトのSueがケチをつけてきて――。Festivalは無事に開催できるのでしょうか!?
お祭りをしようというEvaの提案にケチをつけるSue。いますよねこういう人――!準備の様子の描写が長く続き、少し冗長に感じましたが、最後の方はテンポも良く、思わぬ展開で笑えるシーンもあり楽しめました。
#2 Eva Sees a Ghost
友人たちと空を飛んでいる時に、白いゴーストを見てしまったEva。ところが誰も信じてくれません。その後再びゴーストを見たEvaは、本当にゴーストを見たのだと証明するために奮闘します。
今回は家や学校内だけでなく、外など色々な場所に移動しての動きのあるお話なので、個人的には1巻よりも楽しめました。結末も予想外ながら納得感のある内容で、ひたすら可愛いです。1巻同様に笑えるシーンもありました。
#3 A Woodland Wedding
学校のPet Dayにお気に入りのペットを連れて行ったEva。その後、先生から「実は今度結婚します」と発表がありました。素敵なニュースに沸き立つクラス。ところがSueだけは面白くなさそうで――。
Pet Dayと先生の結婚という、一見何の関係も無さそうな2つのお話がつながり、1つの結末に向かう流れは圧巻です。ほんのり(本当にほんのり)ミステリー仕立ての描写もあり、盛りだくさんのお話でした。結婚式というテーマのためか、今作は笑えるというより「いいお話」という感じです。
#4 Eva and the New Owl
クラスで新聞を作ることになり、ニュース記事を担当することになったEvaは忙しい日々を送ります。そんな中、先生から「転校生が来る」という重大発表が!絶対に友達になりたいと張り切るEvaですが、予想もしなかった事態が次々と巻き起こり――。
学校の人間関係に悩んだことがある人ならきっと「あるあるー!」と頷きたくなるお話でした。友人関係って難しいですよね。Evaの悩みに共感しまくり、続きが気になりすぎて一気に読んでしまいました。
筆者が読んだのはここまでですが、また今後続きを読む機会があれば感想など追記します。
関連作品「Unicorn Diaries」
「Owl Diaries」の作者は、同じScholastic Branchesから「Unicorn Diaries」というシリーズも出版しています。日記形式の可愛らしいシリーズという点は同じで、内容はちょっと異なりますが、Owl Diariesが好きならきっと楽しめると思います!
↓あらすじと感想はこちらをご覧ください。↓
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