物語性が強く、幼児から大人まで楽しめるリーダーズ「I Can Read!」。その中でも人気の「LITTLE CRITTER」シリーズについて、各作品のあらすじと感想を紹介します。
概要
まとめ
- I Can Read! My First
- YL0.3~0.5、語数:約200~300語
「LITTLE CRITTER」は、「I Can Read!」というリーダーズの中のいちシリーズ。とても簡単でわかりやすい英語で書かれており、読み聞かせにも、子どもが自分で読む練習をする時にもおすすめです。
シリーズは主人公のLittle Critterとその家族を中心に、町や学校、家での出来事などを描きます。どの話も基本的にほのぼのとしており、手に汗握るような展開や複雑な人間関係などはありません。身近な日常生活が描かれており、ストーリーもはっきりしているので、小さな子にもわかりやすいです(逆に、大人の多読用としてはちょっと単調すぎるかもしれません)。
ストーリー以外のお楽しみ要素として、どのページにもほぼ必ずネズミとクモが登場します(一部の本を除く)。絵の中のどこにいるか探すのもおすすめです。これがまた色んな行動をしていてとっても可愛いのです!
英語面では、日常生活で即使える簡単な英語表現がたくさん登場します。個人的には「雑草を抜く」、「庭木を剪定する」「火を消す」など、言えそうで言えなかった表現をいくつか覚えることができました。吸収力の高いお子さんなどなら、もっとたくさん習得できそうです。
公式サイトにアクティビティ(プリント)が掲載されています。内容は単語の読み書きやrymingなど。ぜひチェックしてみてください。
あらすじと感想
ここからは筆者が読んだ作品について、あらすじと感想を紹介します。なお、ざっくりアルファベット順に掲載しています。各話のつながりはありませんので、どの本から読んでも大丈夫です。
Exploring the Great Outdoors
- YL0.5(主観)
- 語数:316語
あらすじ
クラスでハイキングに出かけたLittle Critter。レンジャーの案内のもと、橋を渡って森の奥へと進みます。途中でクマに出くわしますが――。
最初にレンジャーが説明する”the Park Rules”の内容がとても具体的で、実際のハイキングでも役立ちそうです。頼りになるレンジャーかと思いきや失敗もしたりして、とても親しみのわくお話でした。
Going to the Firehouse
- YL0.3(主観)
- 語数:210
あらすじ
Little Critterはクラスのみんなと消防署を訪れます。施設や消防車を見学し、火事が起きた時どうしたらいいのかを学びます。
消防署の様子や消防車のことなどがごく簡単にまとめられていて、幼児にもわかりやすいお話です。火事が起きた時どうすればいいかという説明は私も勉強になりました。
Just a Baby Bird
- YL0.4(主観)
- 語数:322語
あらすじ
庭で遊んでいたLittle Critterと妹は、鳥のひなを見つけました。親鳥や巣を探しますが見つからず、家に連れて帰って世話をしますが――。
小さなひな鳥が可愛らしく、思わず絵に見入ってしまいました。ページをめくってもめくってもひな鳥がいる!可愛いもの好きならきっと気に入るお話だと思います。
Just a Little Sick
- YL0.4(主観)
- 語数:285
あらすじ
少しだけ体調が悪いLittle Critterは、学校を休むようお母さんに言われます。ベッドで朝食を食べ、ゲームやおもちゃで遊び…あぁなんて良い日!Little Critterは休みを楽しみますが、その度にお母さんからベッドで寝るよう注意されてしまいます。やがて――。
風邪で学校を休んだ時のちょっとした解放感や、退屈な気持ち、親の優しさ…幼い頃に同じような経験があるという人も多いのではないでしょうか。「わかるー!」と全ページで言いたくなるお話でした。
Just a Teacher’s Pet
- YL0.5(主観)
- 語数:292語
あらすじ
クラスに転校生がやって来ました!彼女が一番前の席に座り、よく挙手し、先生の手伝いを積極的に行う様子を見て、クラスメイトたちは”teacher’s pet”だと言い合います。転校生とクラスメイトたちの間に微妙な距離感が生まれ――。
teacher’s petとは、先生のお気に入りの生徒のこと。先生からは好かれても、クラスメイトからは「何あいつ」と思われてしまうこともある――そんな学校生活の「あるある」が描かれたお話です。幼児よりも小学生の方が理解(というか共感)しやすいかもしれません。
Just Critters Who Care
- YL0.4(主観)
- 語数:255語
あらすじ
友だちと遊んでいたLittle Critterは、ボールを隣の家の庭まで飛ばしてしまいます。手入れがされておらずちょっと不気味なその家には、ウサギのお婆さんが住んでいました。どうやらお婆さんの家が荒れ果てているのには理由があるようで――。
いい話でした!不気味な家が登場しますが全く怖さはなく、むしろとても温かな気持ちになれるお話でした。道徳的な本にありがちの説教くさい文章もなく、あくまで子ども目線で描かれているところが好みです。
Just Helping My Dad
- YL0.4(主観)
- 語数:218語
あらすじ
今日はお父さんが家にいる日。Little Critterは朝からお父さんの手伝いをしようと張り切ります。朝食を作り、庭の草刈りをし、洗車をして――お父さんは喜んでくれるでしょうか?
お父さんを喜ばせようと張り切るLittle Critterが可愛らしいし、お父さんの気持ちもとてもよくわかるお話でした。それにしても英語圏で書かれたお話ってやたらとmower(芝刈り機、草刈り機)が登場する気がします。日本との文化の違いを感じました。
Just My Best Friend
- YL0.5(主観)
- 語数:319語
あらすじ
Little CritterとTigerは大の仲良し。2人は庭のツリーハウスでキャンプする約束をしましたが、Tigerは病気で来られなくなってしまいます。それを聞いたLittle Critterは怒りがおさまらず――。
楽しみにしていた約束がなくなりがっかり――という経験、きっと誰もが一度はしたことがあるのではないでしょうか。Little Critterの気持ちに共感しつつ読みました。
This is My Town
- YL0.3(主観)
- 語数:242
あらすじ
Little Critterが住むCritterville。そこには郵便局や消防署、警察署、学校など、たくさんの施設が並びます。Little Critterが各施設を紹介してくれるお話です。
よくある施設の名前など、町についての簡単な語彙を学べます。ストーリー性は薄いですが、ひたすら”This is~.” という文が続くので、多読(自分で読む練習)をはじめたばかりでも読みやすいと思います。なお、この本にはいつものネズミとクモのコンビは登場せず、代わりに各ページのどこかに必ずカエルが描かれています。
To the Rescue!
- YL0.5(主観)
- 語数:280
あらすじ
仕事をするため、家の地下室へ降りて行ったお父さん。ところがドアが壊れ、地下室に閉じ込められてしまいます!お父さんを助けようと、Little Critterは家にある全部の鍵を試してみますが、うまくいきません。そこで911に通報した結果――。
ドアノブが取れたりカギが折れたり、そんなに不運が重なることある!? とツッコみたくなる展開で、お父さんには悪いですがちょっと笑ってしまいました。お父さんを助けようとがんばるLittle Critterの奮闘ぶりが可愛いです。
Little Critterのお話は他にもたくさん出版されています。ぜひ探してみてください。


