舞台は海。ほのぼのスクールライフを描く「MERMAID DAYS」で海の生き物に詳しくなろう!

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まったりほのぼのとしたお話が好き!そんな人にぴったりの「Mermaid Days」シリーズを紹介します。

概要

まとめ

  • Scholastic Acorn
  • YL0.8(主観)、各巻の語数:約700語
  • 全3巻。一話完結なのでどこから読んでも問題なし(一応、1巻が登場人物の紹介を兼ねています)。
  • 各巻とも3章に分かれている。
  • 海底の町に暮らす人魚や他の生き物たちが主人公の、まったりほのぼのスクールライフを描いた小説。
  • 海の生き物にまつわるサイエンス的な要素あり(ほんの少しですが)。

「MERMAID DAYS」は、読書をはじめたばかりの子どもたち向けレーベル「Scholastic Acorn」の中のいちシリーズ。全3巻ですが一話完結なので好きな巻から読めます。地の文は無く、全て会話文で物語が進むので、とても読みやすいです。

舞台は海の底にある町。登場人物は皆、上半身は人間、下半身は海の生き物というファンタジックな設定で、たとえば人魚の他、タコやクラゲなどの下半身を持つキャラクターが登場します。彼らは皆、海底にある学校に通っており、先生からさまざまなことを教わりつつ楽しく暮らしている――というお話です。

このシリーズの特徴は2つ。ひとつは、物語の途中にサイエンス的な解説が少し入ることです。たとえば2巻では「潮だまり」について、その概要やそこに暮らす生き物がイラスト入りで紹介されています。図鑑はあまり好きではないという人でも、可愛らしい物語の一部なので抵抗なく新しい知識や単語に触れられます。

そしてもうひとつは、とてもほのぼのとしたお話だということです。冒険的な要素、怖い要素はゼロ。落ち着いた穏やかな話が好きな人、怖い話は絶対に嫌だという人にはオススメですが、ドキドキワクワクの冒険物語が好きな人は眠くなるかもしれません。

あらすじと感想

ここからは実際に読んだ1~2巻について、あらすじと感想を紹介します。

#1 The Sunken Ship

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  • YL0.8(主観)
  • 語数:720語

各章のあらすじ:

  • 「Meet Vera」 …人魚のVeraが海の町を紹介してくれます。ところが予期せぬ出会いがあり――。
  • 「Beaker’s Legs」 …Beakerは上半身は人間、下半身はタコの形をした少年。タコは8本それぞれの足に脳があるため、頭と足はそれぞれ皆違うことを考えているようで――。
  • 「A Tight Squeeze」 …沈没船の中でボール遊びをしていたBeaker。ところがボールとして使っていたパールが穴の中に落ちてしまいます。

タイトルに”The Sunken Ship” とあるので、沈没船をめぐって冒険でもするのかな?と予想しながら読みはじめましたが、読んでみると冒険要素はゼロで、ほのぼのとしたお話でした。最初の2話は登場人物や舞台設定の紹介。そこに登場したキャラクターが最後のお話に集合するという構成です。それにしてもタコ少年の設定にはびっくり。本物のタコもあんな感じなのでしょうか?

#2 The Sea Monster

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  • YL0.8(主観)
  • 語数:673語

各章のあらすじ:

  • 「On the Shore」 …クラスのみんなと潮だまりに行くことに。どんな生き物に出会えるのでしょうか?
  • 「The Sea Monster」 …VeraとBeakerは人間の落とし物らしき何かを見つけます。その後、海に棲むという怪物について話ながら、クラスメイトたちと海を泳いでいると――。
  • 「The Visitor」 …学校に戻った後、海洋生物について話していると、外に大きな生き物がやって来ます。その生き物の正体とは?何を望んでいるのでしょうか?

今回は潮だまりに行くお話です。最初に潮だまりについての説明があり、出会えるかもしれない生き物について可愛いイラスト入りで紹介されておりとても分かりやすかったです。タイトルは”The Sea Monster” ですが、1巻に引き続き怖さはゼロ。まったり&ほのぼのとしたお話でした。


「MERMAID DAYS」は全3巻。気になる方はぜひ3巻も読んでみてください。

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