長年人気のアニメ「トーマス」。アニメだけでなく、本もたくさん出版されています。今回はやさしい英語で読めるトーマスのリーダーズを紹介します。
リーダーズとは?
子どもに、大好きな「トーマス」の世界を英語でも楽しんでもらいたい。できれば簡単な英語がいい。
そんな時、英語絵本以外の選択肢として、リーダーズを読むという方法があります。リーダーズとは、英語で本が読めるようになるための練習用の本のこと。ネイティブ向けではありますが、小さな子どもが読む本なので簡単な英語で書かれており、短いので英語初心者でも読み聞かせしやすいです。子どもが少し大きくなったら、自分で読む練習にも使えるため、長く活用できます。
トーマスのリーダーズは、どの本も基本的にアニメと同じ内容です。短く簡単な英語で書かれているので、細部はかなり省略されていますが、アニメシリーズを見ていれば「ああ、あのお話!」とわかると思います。
リーダーズの長所
- レベル分けされており、最初の方のレベルはとても簡単。読み聞かせしやすい。
- 子どもが大きくなったら、自分で読む練習にも使える。
リーダーズの短所
- あくまで「読む練習用の本」。内容が素晴らしい本(教育的価値・芸術的価値など)は多くない。
本来、リーダーズは読み聞かせ用ではなく、あくまでも読みの練習用につくられた本です。トーマスのように「アニメと同じお話を本でも楽しみたい」という目的を叶えたい時にはおすすめですが、読み聞かせ用の本を他にも探したいという時は、リーダーズではなく普通の絵本もあわせて選ぶことをおすすめします。
ここからは我が家にあるトーマス関連のリーダーズを種類ごとに紹介します。
Ladybird Readers
「Ladybird Readers」はイギリスのLadybird社から出版されているリーダーズ。トーマスの他、ペッパピッグやエリック・カールなどの有名作品を題材にした本がそろっており、お気に入りのシリーズを探せます。Beginner、Starter、Level1~6の8段階にレベル分けされており、トーマスは一番下のBeginnerレベルです。
このシリーズの特徴は、公式サイトから音声やデジタル版も楽しめること。本についているコードでロックを解除できます。巻末には音声を使ったリスニング問題(音声を聞き、本の内容に合う選択肢を選ぶ、歌を歌うなど)もついています。
我が家にあるのは下記の1冊ですが、シリーズは他にもたくさん出ていますのでぜひ探してみてください。
Thomas and the Monkeys
- YL0.3(主観)
- 語数:106語
あらすじ
インドを走っているThomasは、Charubalaさんからココナッツを取ってくるよう頼まれます。無事にココナッツを積み、さあ帰ろうというその時、線路にたくさんのサルが現れて――果たしてココナッツを無事に持ち帰ることはできるのでしょうか!?
最初のページにキーワードとなる単語がイラスト入りで紹介されています。サルとココナッツ…この組み合わせはとても危険ですね(笑)下記で紹介する他のリーダーズに比べて、絵は少し解像度が粗めな気がします。
Reading Ladder
「Reading Ladder」はイギリスのEgmont社から出版されているリーダーズ。レベル1~3まで3つのレベルがあり、トーマスはレベル1です。
レベル1は、読みの練習をはじめたばかりの子にぴったり。短くてシンプルな文章で構成された、ごく短いお話が収録されています。表紙をめくると最初にキャラクター(イラストと名前)やdifficult wordsを紹介するページがあり、巻末には簡単なアクティビティ(キャラクターに合う単語を選択、間違い探しなど)もついています。残念ながら本に音声はついていません。
どの本にも短いお話が2話収録されています。各話は100語程度で、上で紹介したLadybirdのリーダーズと同じくらいの長さです。
Bill and Ben
- YL0.3(主観)
- 語数:約200語
あらすじ
- 「Bill and Ben」 …BillとBenはThe Fat Controller(トップハム・ハット卿)から大仕事を任されます。ところが仕事はうまくいかず、2台の機関車は怒られてしまいました。ちょうどその時、大きな音が聞こえてきて――。
- 「Jack the Digger」 …ホイールローダーのJackはThomasと一緒に建設現場へ向かい、仲間たちに挨拶します。その時、Nedのいる方から大きな音が!橋が壊れてしまったようです。そこへちょうどThomasが通りかかり――。
どちらのお話も短い文章かつとてもわかりやすく、読みの練習を始めたばかりの子でもきっと楽しく読めると思います。「Jack the Digger」は会話文が中心のため、さらに易しく感じました。
The Big Job
- YL0.3(主観)
- 語数:約200語
あらすじ
- 「The Big Job」 …Rockyは大型クレーン車。Thomasたちは彼が大きすぎると言って嫌がっています。ある日、積み荷を線路に落としてしまったEdwardは、嫌いなRockyではなくHarveyに助けを求めますが――。
- 「Crash!」 …クレーン機関車のHarveyはちょっと変わった姿をしています。みんなに変だと言われ、悲しむHarvey。そんなある日、Percyが脱線してしまい――。
トーマスの世界って、子どもたちが実際に園などで経験するできごとに近いから親しみが持てるのだと感じます。今作は2話とも「あるある」なお話で、そんな時どう行動すればいいのかをトーマスの世界で追体験できる、子どもにはぴったりの内容でした。
Fix and Mend
- YL0.4(主観)
- 語数:約250語
あらすじ
- 「Fix and Mend」 …Victorの仕事は機関車たちの修理や整備。でも今日は用事があるので、Thomasが代わりを務めることに。さっそく修理が必要な機関車が現れますが、Thomasは話を聞いておらず――。
- 「Best of All」 …Kevinの仕事はVictorのサポート。ある日、彼は大きな機関車が猛スピードで通り過ぎるところを目撃します。それはSpencerでした。Spencerはいつも自分が1番だと威張っていますが、ある日調子が悪くなり――。
「Fix and mend」はトーマスが本当に話を聞いていなさすぎて笑ってしまいました。「Best of All」はよくある展開ですが道徳的なお話です。
Fun and Bumps
- YL0.4(主観)
- 語数:約200語
あらすじ
- 「Fun and Bumps」 …Fergusは、BillやBenと一緒に大仕事を任されます。ところがBillとBenはまじめに働こうとしません。2台は「ゆっくり走れ」というFergusの言葉も聞かずに――。
- 「Tracks to Fix」 …いつもまじめに働くRusty。仕事が忙しすぎて大変です。そんな時、Elizabethが助けに現れて――。
まじめに働かない人、働きすぎる人。実社会ではどちらもよく見かけますよね。今作は大人の私にとっても「あるある、わかる」と共感できる内容でした。
Step into Reading
「Step into Reading」はRandomhouse社から出版されている有名リーダーズ。トーマスの他、ディズニーやネットフリックスなどのアニメ関連、ドクタースース、レオ・レオニ、偉人伝など大量の種類があり、お気に入りがきっと見つかります。
phonics、Step1~5の6段階に分かれており、トーマスの本はphonicsとstep1、step2のレベルに分かれています。phonicsセット(小さな本が12冊セットになっています)は読みの練習に特化した本のため、正直なところお話としての面白さには欠けます。もし読み聞かせでも楽しみたいなら、step1、step2の本をおすすめします。
……なのですが、残念ながら日本のAmazonで手ごろな価格で買える(プレミアム価格になっていない)本はphonicsのセットのみです(2026年2月現在)。図書館、楽天、紀伊国屋オンライン、アメリカなど他国のAmazon、中古でも問題なければ古書店やフリマサイトなども活用することをおすすめします。
大好きな作品で読み聞かせや読みの練習を楽しめるなんて最高ですよね!ここで紹介した以外にもたくさんの本が出ていますので、ぜひアニメと一緒にお楽しみ下さい。

