少しずつ英語の文章が読めるようになってきた!でもチャプターブックはまだまだ早い…。そんな頃にぴったりの可愛らしい友情物語「UNICORN and YETI」シリーズを紹介します。
概要
- 語数:約700~900語
- 全9冊。1話完結なのでどの巻から読んでも問題なし。1冊に3話の短い物語が収録されている。
- ユニコーンとイエティの会話が中心。ほとんど漫画。
- 公式音源なし。
「UNICORN and YETI」は、Scholastic社の「ACORN」というシリーズのひとつ。英語の文章が少しずつ読めるようになってきた、ネイティブ4~7歳ぐらいの子どもたち向けのシリーズです。子どもと多読を進める方は、ORT(ORC)を使うことも多いと思いますが、ORTの後半ステージが読めればこのシリーズも楽しめると思います。
シリーズは全9冊。1話完結なので好きな巻だけ読んでも問題ありません。各巻には3話の短いお話が収録されています。まるで漫画みたいな構成で、フルカラーの優しいタッチで描かれた絵を中心に、ユニコーンとイエティの会話で物語が進みます。地の文はほとんどありません。
2人(2匹?)の友情を描く、可愛らしいシリーズです。可愛いものやキラキラしたもの、I Can Read! の「Biscuit’s」シリーズのような優しい世界観のお話が好きならきっと楽しめると思います。ケンカや仲間外れのようなシーンは無いため、安心して読み進めることができます。
あらすじと感想
全9冊のうち、読了済の1~3巻のあらすじと感想を紹介します。
#1:Sparkly New Friends
- 語数:857語
- 「Something Sparkly」:ユニコーンとイエティの出会いの物語。
- 「An Amazing Friend」:ユニコーンの角をfancyで素敵だと褒めるイエティ。「自分もfancyになりたい!」と言うイエティのために、ユニコーンが出した可愛らしいアイディアとは?
- 「Snowball Fight」:雪合戦しよう!イエティはユニコーンに雪合戦のやり方を教えますが、ユニコーンの蹄で雪玉や砦を作るのは難しい…。そこで2匹は、新しい雪合戦のやり方を考えます。
ユニコーンとイエティが出会い、お互いの特徴を理解していく様子が描かれます。ユニコーンはfancyな角を持ち、魔法が使える。イエティは大きくて力持ちで、ふわふわの毛がある。得意なこと・苦手なことが違う2匹が、互いにカバーし合って楽しく遊ぶ様子がとても可愛らしいです。
#2:A Good Team
- 語数:762語
- 「The Ball」:ボール遊びをしよう!でもユニコーンの蹄ではボールを投げるのもキックするのも難しい…。そこで2匹は新しい遊び方を考えます。
- 「A Race」:徒競走のようなレースがやりたいユニコーン。一方、イエティはちょっと違う内容のレースをやりたいようです。2匹が納得するレースはできるのでしょうか!?
- 「On Ice」:初めてのスケートに挑戦!氷の上でうまく滑る方法を色々と考える2匹ですが――。
いつでもどこでも仲良しの2匹。一緒に楽しく遊ぶ方法を考える姿に癒されます。意見が食い違ってもケンカにならないので安心して読めますし、現実世界もこうだったらなぁ…としみじみ思いました。
#3:Friends Rock
- 語数:728語
- 「Up and Down」:イエティはブランコが大好き。ユニコーンは自分にもブランコで遊ばせてほしいと頼みます。交代で遊んだ2匹は、もっと一緒に遊べる方法を考え始めます。
- 「A Sparkly Rock」:キラキラ輝く石を発見した2匹。自分がこの石を持ちたい!と主張し合いますが、石は1つしかありません…。2匹が石を一緒に楽しむ方法はあるのでしょうか!?
- 「The Best」:ユニコーンは桃を、イエティはアイスクリームを食べながら、自分の食べ物が一番だと主張し合います。でも相手の食べているものがちょっと気になって――。
「A Sparkly Rock」では、2匹がいつもより強めに自己主張している様子に驚きました。といってもケンカにまでは発展せず、妥協点を探ろうとするのがこのシリーズらしいところです。
ここに紹介していない本も含め、シリーズは全9冊。気に入った!という方はぜひ全巻揃えてみてください。