なるべく簡単な英語で少し変わったお話をサクッと読みたい。「EEK! Stories to make you shriek」シリーズはそんな人にぴったりのリーダーズです。作者は有名な児童書やリーダーズを手がける実力派ばかり。奇妙な話や少し怖い話が揃っています。
概要
まとめ
- YL1.2~2(主観)
- ホラー系リーダーズ。でもあまり怖くない。一話完結なので好きな本だけ読める。
- 作家陣が豪華。有名な児童書やリーダーズの作者ばかり。
「EEK! Stories to make you shriek」シリーズは、ちょっと珍しいホラーに特化したリーダーズ。ホラーといっても背筋が凍るほど怖いわけではなく、少し怖いお話や奇妙な出来事を描くお話などが中心です。
シリーズの特徴は、なんといっても作家陣が豪華なこと!どの本も有名なリーダーズや児童書を手がける作家が執筆しており、その実力は折り紙つき。安心して読むことができます。
たとえばこんな作家が書いています:
- Jane O’Connor(代表作:『Fancy Nancy』シリーズ)
- Jennifer Dussling(代表作:『In a Dark, Dark House (All Aboard Reading)』)
- Gail Herman(代表作:『Who was~』シリーズ)
- Margaret Frith(代表作:『Who was~』シリーズ)
※なお、1990年代に出版された古い本のため、書店で入手するのは難しいかもしれません。古書店やフリマサイト、図書館などの利用をおすすめします。
あらすじと感想
ここからは実際に読んだ本のあらすじと感想を紹介します(シリーズはもっとたくさんあるようですが、ここでは入手できた本のみ紹介します)。
The Bad-Luck Penny
- YL1.3(主観)
- 語数:
学校からの帰り道、まるで魔法みたいに光り輝く1セント硬貨を拾った主人公は、きっと幸運の1セントだ!何かいいことがあるに違いない!と大喜び。すると翌朝、兄と2人で学校へ向かう途中に、兄が片想いしている相手の女の子が通りかかります。主人公は兄の恋心をサポートしようと思い立ち、昨日拾った幸運の1セント硬貨に願い事をしますが――。
作者は『Fancy Nancy』シリーズなどで知られるJane O’Connor。幸運の硬貨だと思ったらとんでもない代物だったという展開で、怖いというより、「こういう話、あるある!」と頷きながら読みました。英語面では “fall head over heels” という表現が物語序盤のキーになっています。
Creep Show
- YL2(主観)
- 語数:1,057語
帰宅途中にある古い映画館。そこは、亡くなった人がいるという噂のある映画館で、主人公はいつも道の反対側を通るようにしていました。しかしある日、主人公は映画館の看板に”FREE MOVIE TODAY”と書かれていることに気付きます。しかも今日無料になるのは、大好きな野球に関する映画のようです。知らない映画だけど、野球の映画なら見てみたい。そう思った主人公が映画館の扉を開けると――。
作者は『In a Dark, Dark House (All Aboard Reading)』など、多数のリーダーズを執筆している作家です。先が気になってついついページをめくってしまう展開で、途中まではあまり怖くないものの、最後は絵にリアリティがありすぎて、あまり見ないようにそっとページを閉じました。表紙の絵が大丈夫な人は問題なく読めると思います。
The Haunted Bike
- YL1.8
- 語数:1,282語
新しい町に引っ越してきた女の子。まだ友達もおらず、一人で外を見ていると、自転車に乗った男の子たちに出会います。自分も自転車がほしいなぁ。そう思っていたある日、お父さんが中古の自転車をプレゼントしてくれました!女の子は早速乗ってみますが、自転車はひとりでに走り出して――。
作者は『Who was~.』シリーズなどを多数手がける作家Gail Herman。ホラー小説という感じはせず、怖くない一般的な小説として楽しめました。よくある展開ではありますが、王道のお話ならではの安心感があります。
Mermaid Island
- YL1.2(主観)
- 語数:1,344語
夏。家族旅行でMermaid Islandを訪れたJaneは、Mollyという名のとても泳ぎが上手な女の子と出会いました。2人は毎日楽しく遊んで過ごしますが、Mollyは「日焼けした」という理由でいつも暑そうな長ズボンを履き、海に入ろうとしません。やがてJaneが帰る日が近づき、MollyはJaneを秘密の場所へと案内します――。
作者は『Who was~.』シリーズなどを多数手がける作家Margaret Frith。怖さはゼロで、爽やかな短編小説でした。怖さやオチの意外性を楽しむタイプの物語ではなく、きれいにまとまった王道タイプの物語で、読後感がとても良かったです。
The Wax Museum
- YL
- 語数:
現在、このシリーズの他の本も読み途中です。読了後にまた感想を書き足します。