Dr. Seuss「The Big Blue Book of Beginner Books」あらすじと感想まとめ

リーダーズ
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Dr. SeussのBeginner Booksシリーズは、簡単な英語で書かれた英語ビギナーにぴったりのシリーズ。中学程度の簡単な英語で書かれており、オチがある面白いお話ばかりなので、読み聞かせにも多読にもおすすめです。

今回はその中から「The Big Blue Book of Beginner Books」に収録されている6作品のあらすじと感想をまとめて紹介します。

概要

  • 収録作品(全6作):「Put Me in the Zoo」「A Fly Went By」、「Are You My Mother?」、「Go, Dog. Go!」、「The Best Nest」、「It’s Not Easy Being a Bunny」
  • YL0.6~1.2(主観)
  • 語数:約450語~1,600語
  • 中学レベルの簡単な英語で読める、大きなイラストの絵本
  • 本の厚さは約3cm弱(分厚い!)

Dr. SeussのBeginner Books シリーズは、中学レベルの簡単な英語で読める上にどの作品も面白い人気のシリーズ。ですが、短い割に1,000円以上することがほとんどのため、本書のように数作品をまとめた本を購入する方が割安感がありおすすめです。

ただし、(洋書にはよくあることですが)日本の一般的な本に比べると、紙質は決して良いとはいえません。紙が薄めなので、カラーイラストが裏から透けて見えます。もし小さなお子さんに読み聞かせするなら破けないよう気を付けた方がいいかもしれません。

こちらの「Blue」は文字通り表紙・裏表紙が青く、約3cm弱と分厚いので本棚に置いても存在感抜群です。表紙の右上と背表紙の上部に、Dr. Seussの特徴であるThe Cat in the Hatのネコのイラストが描かれています。

「Blue」の他、「Red」「Green」「Orange」「Purple」「Aqua」があり、それぞれ6作品ずつ収録されています。全て集めたくなります!

購入時の注意点

少し割高だとしても、気に入った1冊だけ単独で買いたい!

そんな場合の注意点があります。本のタイプを必ず確かめてください。

ペーパーバックやハードカバーでしたら、問題ありません。ですが「ボードブック」は紙がとても分厚い、いわゆる赤ちゃん~未就園児向けの本です。分厚いので、舐めたりかじったりされても(比較的)大丈夫ですが、その分、内容が省略されていることがあります。

もし省略されていない元の文章を楽しみたいということでしたら、ボードブック以外のタイプがおすすめです。

全6冊 あらすじと感想

ここからは本書に収録されているお話のあらすじと感想をまとめます。

Put Me in the Zoo

  • YL:0.6(主観)
  • 語数:468語
  • 学べる内容:色(red、blue、orange、green、violet)、形容詞(small、tall)、前置詞(in、out、up)

主人公は、体に水玉模様がある犬?のような生き物。動物園を気に入った彼は、ぜひここで暮らしたいとアピールしますが、職員さんに追い出されてしまいます。そこで彼は、自分の持つ不思議な力を説明し始めます。なんと、体の水玉模様を自在に操れるというのです!

水玉模様の色や大きさがどんどん変わり、予想外の展開が続きます。色や形容詞など簡単な単語が多く、たとえ文章の意味はわからなくても絵で全て推測できるので、幼い子への読み聞かせにもぴったりです。比較的初期の多読(自力読み)にも向いています。

A Fly Went By

  • YL:1.2(主観)
  • 語数:1,545語
  • 学べる内容:過去形、関係代名詞(Who)、生き物の名前

湖のそばで寝転がっていた僕は、1匹のハエが何かに怯えながら慌てて飛び去って行く様子を目にします。どうしたのかと尋ねると、ハエは後ろを指さしました。そこにいたのはカエルでした。ハエはカエルから逃げているところだったのです。でも実は、カエルはハエを追いかけていたわけではなく――。

1匹のハエから始まる壮大な物語。話はどんどんスケールアップし、最後には予想外の結末を迎えます。「Blue」に収録されている6話の中で、このお話だけがかなり長く、少し難しめです。繰り返しの文章がかなり多いので、同じ表現に何度も出会うことができます。

Are You My Mother?

  • YL:0.6(主観)
  • 語数:703語
  • 学べる内容:動物の名前

卵から孵ったひな鳥。辺りを見回しますが、お母さんの姿は見当たりません。そこでひな鳥はあちこち歩き回り、出会った生き物に「Are you my mother?」と聞いて回ります。果たしてお母さんは見つかるのでしょうか?

とにかく可愛いお話です。ひな鳥は生まれたばかりで何も知らないので、ネコや犬にも「Are you my mother?」と聞いてしまうため、ドキドキしながら読みました。大人が自分で読むのはもちろん、小さい子への読み聞かせにもちょうどいいと思います。

Go, Dog. Go!

  • YL:0.6(主観)
  • 語数:536語
  • 学べる内容:色(blue、red、green、yellow)形容詞(big、little)、前置詞(in、out、on、around、up、down、over、under)、nioght、day

いろいろな犬たちが車に乗って大集合!大きな犬、小さな犬、赤い犬、青い犬、ジェットコースターを上っている犬、下っている犬…。犬たちは一体何を始めるのでしょう!?

これでもか!というくらいたくさん前置詞が出てくるお話です。絵を見れば犬がどこにいるかわかるので、on、inなどの前置詞をとにかくわかりやすくインプットできます。単純明快な文章が続き、テンポがいいのでスルスル読めるし、お話としても面白いです。小中学生レベルの簡単な英語で何か読みたいという方におすすめです。

The Best Nest

  • YL:0.8(主観)
  • 語数:721語
  • 学べる内容:ryming

「僕の巣は世界で一番♪」と歌っていたMr. Bird。ところがMrs. Birdに「こんな古い巣はもう嫌!」と言われてしまいます。Mr. Birdは新しい巣を見つけるべく、あちこち探し回りますが――。

タイトルのbestとnestがrymingになっているように、同じ音で終わる単語がいくつか登場します(それほど多くはありませんが)。このお話は何かを学ぶためというより、純粋に話の面白さを楽しめました。せっかく新しい巣を見つけたと思いきや、とんでもない目に遭う2羽。可愛らしくも面白いお話で大好きです。

It’s Not Easy Being a Bunny

  • YL:0.7~0.8(主観)
  • 語数:519語
  • 学べる内容:動物の名前

P. J. Funnybunnyは、自分がウサギだということにすっかり嫌気がさしてしまいました。そこで彼は仲間と暮らしている家を飛び出し、他の動物になろうとします。果たして彼が選んだ動物とは!?

結末の予想がつくお話ですが、コミカルなイラストが可愛らしく、ビーバーやムースなどちょっと意外な動物も登場するので飽きずに読めました。このお話も繰り返しの文章が多く、音読に向いていると思います。

6作品の紹介は以上です。気になる作品はありましたか?シリーズの他の本も機会があれば紹介します。

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